スペシャル対談『「国際交流村」構想 富士北麓の未来が見える』2/3
白壁
庄司さんは、1)国際会議、研究開発 2)人材育成 3)観光産業開発の3エリアから成る「国際交流村」構想を温め、実行に移そうとしています。私もその趣旨に賛同し、協力しています。富士北麓の未来を考えるとき、こういうことが必要だと思うからです。
庄司
国際交流村の完成までには、3つのプロセスが必要です。まず、人材育成のために教育エリアを整備しなければなりません。国際会議が開催されるまで、少なくとも小学生が卒業している必要があります。それまでには3年は必要です。次に研究開発エリアでは、若い研究者が育っていなければなりませんし、一部の住民は生活をしていなければなりません。これには2年ほどが必要でしょう。ここで言う住民というのは、国際交流村に移住した一般住民のことです。国籍は問いません。国際的に活躍した政治、文化、芸術、スポーツ関係の人々に優先的に住んでいただくことによって、国際会議や交流の時、彼らが上品で教養のある話題や国際的なマナーを教授してくれることになるでしょう。このような環境がすべて整備されれば、日本の国際会議の80%ほどをこの富士北麓で開催することができると考えています。
白壁
何事もそうだと思いますが、やはり人づくりが重要です。グレードの高い、世界の要人たちが集う国際交流ゾーンをつくっていくためには、時間はかかっても人材を育成していくことが不可欠です。そのことをひしひしと感じます。
庄司
富士北麓の国際化といっても簡単なことではありません。付け焼刃では絶対に成功しません。まずは人材を育成すること、教育が先です。それが富士北麓の国際化につながり、国際交流ゾーンと結ぴついていきます。考えてみれば、これは本来の富士山のあり方に近づく一つの方法であると思います。人材育成の目的は、究極的には富士山、そして地域の未来はどうあるべきか、ということではないでしょうか。富士北麓に大きな工場をいくつも誘致してくるのか、それとも観光や農業、自然を大切に守り、将来、よくぞこの産業や自然を残してくれたといわれるような地域にするのかということです。
白壁
理想だけでは難しい面も出てきますが、いずれにしても富士北麓の知名度を国際的に上げていく ことが必要です。世界に向かってアピールしていく必要があります。知名度を上げるためにはどうしていくか。来た人に2度と来たくないと思わせるようではだめです。喜び、満足してもらえるようにしなければならない。ここはいい地域なんですよ。朝起きて、富士山を見上げると、ああいい所に住んでいるな、と実感します。御坂峠から河ロ湖に下りてくると、湖の向こうに富士山がそびえ立っている。素晴らしい景観です。国際会議に出席した世界の要人たちに2、3日滞在してほしいものです。
庄司
富士北麓はこじんまりした地域です。富士山があり、湖があり、温泉もある。伊豆半島は東と西とひと回りすると1日かかるが、ここは2、3時間もあれば十分な地域です。ここに住んでいる私たちは忘れがちですが、この地域に足を運んで来る人たちは来るたびに違う富士山の表情と新鮮な空気に感動しています。そういう期待感があると思います。意外にいいのは、富士五湖がそれぞれの良さを保っていることです。
白壁
以前、スイスを旅行したことがあります。チューリッヒはビルの建ち並ぶ都市ですが、ちょっと足を延ばして鉄道でレマン湖の方へ行くと、いきなり雄大な自然の中に入って行きます。富士北麓も同じようです。国際交流村をつくるのに相応しい場所だと思います。この構想が具体化すれば、富士北麓の未来が見えてきます。









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