2.議会報告

談合問題について

ようやく9月定例議会が終了した。

本議会が閉会したので本来、中立公平に行わなければならない、委員長の職務もそれに伴って終了したので経緯と結果そして私見を述べる。

私が委員長を務める土木森林環境委員会では課題が山積していて、今回は指名停止処分を受けた峡東地域36社の指名停止期間を1/2にする請願を採択した。

談合は悪いこと、談合を奨励しているわけでもないが一部の業者を除いて談合はしていないと言っている(一部の業者は、弊社に仕事をさせてくれとでもいったのか???)それを一律公正取引委員会が排除命令を出し、県はそれにのっとって指名停止処分を行った。

横内知事は選挙公約で指名停止期間を他県よりも長く、また罰金?の比率を他県に比べて多くしている、それにより談合を防止しようという考えだろうが、性悪説から成り立つこの手法はいかがなものか?

土木森林環境委員会委員のうち1名(明全会のある県議)が訳のわからない難癖?をつけてきた。

この請願には「不備がある?よって継続審議とすべき」「情状酌量は県に落ち度がある時?」「知事は前に峡東地域の経済は悪くないと言っている」と言うものだった、難癖のご本人は現状を調査したとでもいうのか。

憲法第25条には「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む県権利を有する」とある。

本県の建設業従事者の比率は10%弱、特に当該地域はそれを超えている、ある政党の県議は、それこそが公共事業偏重の県政だと指摘するが、山梨県は山々に囲まれトンネルが必要だし橋も必要だ、そして基幹産業の一つである観光の誘客のためには道路網の整備やそれに伴う渋滞解消のための、もしくは生活の利便性を上げるための高規格道路も必要だ。

だからこそ早期に未整備な社会資本及び基盤の整備・強化が必要となり、それが公共事業へと続く。

 

話は横道のずれたが、難癖に対する反論をしたい、一つは憲法25条の基本的生活権が「従業員やその家族」にもはあるはずである。

もう一点は憲法16条「平穏に請願する権利を有し、なん人も、かかる請願をしたためにいかなる差別待遇を受けない」と規定している、つまり、憲法第25条で生活権、そして第16条で基本的人権、請願件が保証されている。

請願とは、公的機関に対してその職務に関する事項について、何人でも希望を述べる事ができる権利であり、国や地方公共団体は、その請願を受理する義務がある。

そして、行政の世界は判例、いわゆる行政実例を重んじるが、この例にも「請願は憲法、地方自治法に規定された国民の権利であるので、規定の形式を具備していれば、議長において受理を拒む権利はないとしている。

明全会のある県議言い分は「山梨県建設工事請負契約に係る指名停止措置要領第三・第三項とあるが、これは第三・第五項の間違いである」だから不備があるというもの。

今回の土木森林環境委員会に付託された事件については指名停止期間を1/2に短縮することを求めることが趣旨であって形式要件が整っていればこの請願は彼らが言う「不備」には該当せず、まして請願趣旨に何ら影響を与えるものではない。

また、委員会上程の要件が具備されていれば、委員会としては採択か不採択か決定することだけのことである。

何回も言うが、請願については、形式的な要件に誤りのない限り受理しなければならず、請願趣旨の内容の単純な誤りをもって、不備ある請願とすることは、憲法で保障された生活権や基本的人権を著しく侵害するものである。

 

しかし、今どきの県議会議員は権能の放棄と言うかパホーマンスが過ぎると言うか、国におけるろくでもない国会議員のまねをしているというか、採決の時退席してしまう、中には「どちらとも言えないからの退席」もあったように感じるが、合議制で拒否権でも認められているのならいざ知らずであるが、いずれにしても議会人として白黒つけるのが仕事であり退席は権限の放棄へと繋がる、共産党の議員でさえ退席せず反対したのに。

 

最後に私の私見を述べる。

峡東地域の建設業者36社に対する指名停止処分は地域の雇用や景気に大きな打撃を与えている、つい先日も笛吹市の建設業者が倒産したが今後も倒産・廃業が増大してくるものと考える、倒産・廃業した業者の従業員はその職を失うこととなり3月11日の震災以降、国全体が閉塞感に覆われているなか、再就職もままならないのが峡東地域の現状と認識している。

特に、いたたまれないのは、解雇された従業員の家族であり経済的な理由で、高校や大学進学をあきらめざるを得ない、と言う話を耳にする度に胸が痛む。

公正取引委員会が言うように一部に談合があったとして、確かに、談合は良いことではなく、行政処分を受けるのはやむ得ないことであるが、倒産や廃業、リストラにより解雇や自宅待機を命じられた従業員にも家族が有り、一家の主がその生活基盤を奪われることにより、その家族に及ぶ様々な不幸を思うと、一人の人間として何ともやりきれない思いがする。

この度の談合問題について、県は行政機関としてルールにのっとって正しい判断により処分したのだろうが、結果そのことで県民を苦しめていないだろうか、県民あっての山梨県であり、民あっての国家である。

県として、公取委の排除命令を踏まえて法律や規則に則って粛々として行われたことが、はたして民を苦しめていないか、孔子に「苛政は虎よりも猛し」という教えがあるが、これは「我々政治家」に対する戒めでもある、行政や政治の原点に返って内省する時かもしれない。

平成23年6月山梨県定例議会横内知事趣旨説明

平成23年6月15日6月定例議会において横内知事が趣旨説明を議場で行われました、この定例議会は2月とは違い、政策的な予算が多く含まれており横内知事としても2期目の重要な議会と位置づけ盛りだくさんの事柄が計上されております,以下知事の趣旨説明全文を掲載します。

平成二十三年六月 定例議会 知事説明要旨 山梨県

平成二十三年度六月定例議会の開会に当たり、提出致しました案件のうち、主なるものにつきまして、その概要を御説明申し上げますとともに、私の所信の一端を申し述べ、議員各位並びに県民の皆様の御理解と御協力をお願い申し上げたいと存じます。

東日本大震災は、我が国にまさに国難とも言える事態をもたらしました。

被災地では復興に向けた取り組みが少しずつ始まっていますが、福島第一原子力発電所事故への対応をはじめ、住民が安心して暮らせる状態を取り戻すには未だに多くの課題が残されております。

また、県内においても、計画停電の実施や風評被害等により、県民生活や県下の産業経済活動に大きな影響が生じています。

県では、三月十五日、私が本部長を務める「東日本大震災山梨県対策本部」を設置し、被災地や県内への避難者の支援策を講ずるとともに、電力不足への対応や県内中小企業等の支援に全庁を挙げて取り組んで参りました。

避難者の支援につきましては、本県には福島県を中心に三百二十世帯余り約八百名の方が避難してきていますが、中長期的な支援が求められております。

このため、公営住宅や職員宿舎を提供しているほか、県内での就職を希望する避難者には就職相談等を実施しております。

被災した児童生徒の転入学に当たっては、高等学校の入学料を減免するほか、奨学金の貸与手続きを弾力的に運用しております。

次に、電力不足への対策につきましては、先月十三日、国の電力需給対策本部において、夏期の使用最大電力を十五パーセント抑制するという目標が示されました。

これを受け、本県としても、「やまなし節電県民運動キャンペーン」を実施し、県民、事業者、行政が一体となって節電に取り組むとともに、県自ら率先して夏期の節電に取り組むため、国の目標を上回る二十パーセント抑制を目指した節電対策を実施することと致しました。

また、中小企業者が省エネ・節電対策のために行う設備の改修に対して、新たに助成を行うなど、県民や企業の皆様の主体的な取り組みを支援して参りたいと考えております。

次に、県内中小企業等への支援につきましては、商工業振興資金の総融資枠を当初予算において二百億円確保したところでありますが、震災の間接的な影響により経営の安定に支障が生じている観光業者等を融資対象に追加するとともに、新たに東日本大震災復興融資を設けたところであります。

先般、県内の金融機関の代表者にお集まりいただき、私から直接、中小企業者に対する円滑な融資に特段の配慮をしていただくよう要請したところであり、今後も資金需要を十分注視しながら、適切に対応して参ります。

また、原子力事故を受けて諸外国が農産物等の輸入規制を行っています。

これに対しては、輸出相手国が求める証明書等を遅滞なく発行する体制を整備するとともに、国に対し、科学的根拠に基づいた冷静な対応を諸外国に求めるよう要請しているところであります。

更に、震災後、旅行の自粛ムードが広がり、原子力事故による風評被害を受けたことから、本県の観光業は非常に深刻な状況に置かれております。

このため、先ず私自らがJTBなど大手旅行会社に赴き、本県への観光客の送客を要請するとともに、市町村や観光業者と連携し、山梨の魅力をPRするキャンペーンや観光キャラバンも積極的に実施してきたところであります。

その結果、ゴールデンウィークには、観光客のある程度の回復がみられたところでありますが、更なる回復を図るため、先月二十日に発表した緊急観光振興対策により、誘客イベントの創出や、県内での宿泊滞在につながる旅行企画への支援を行うこととし、本県への誘客を強力に進めているところであります。

県と致しましては、震災に伴う様々な課題に対し、今後とも、全力を挙げて対応してまいる所存であります。

我が国は、被災地とともに、この国難に打ち勝っていかなければなりません。

我が国が、そして本県がこの国難にどのようにして打ち勝っていくか、日本国民の、そして山梨県民の真価が問われており、この時代に県政執行を担う責任の重大さを私自身改めて実感しております。

さて、去る一月の知事選挙におきまして、私は「暮らしやすさ日本一」の山梨づくりを実現するため、県民の皆様に七つのチャレンジをお約束しました。

今後、これらを具体化した施策・事業を実施し、着実に育ちつつある「山梨発展の芽」、すなわち将来の山梨発展に向けた変化を更に大きな成果へと結実させていくことが、私の使命であります。

このため、新たな県政運営の基本指針となる次期行動計画の素案を策定し、先日、その概要を県議会に報告したところですが、今後は、県会議員各位をはじめ、幅広く県民の皆様のご意見を伺う中で、更に検討を進め、本年十月には、第二期チャレンジ山梨行動計画として策定して参る所存であります。

今回提出致しました補正予算案は、震災への対策及び本県における防災体制を強化するための施策について重点的に計上するとともに、私の目指す県政を具体化するための新規施策的事業に係る所要の予算を計上したものであり、県議会の御承認をいただいた上で、速やかに実行に移して参ります。

 次に、当面する県政の課題について申し上げます。

 第一に、防災体制の強化についてであります。

本県では、東海地震などの大規模災害が想定されておりますが、震災の教訓や国の防災基本計画の見直しの状況を踏まえ、防災体制の全面的な見直しが必要であると考えております。

このため、防災体制を総点検し、九月を目途に、県庁としての防災施策を盛り込んだ、やまなし防災アクションプランの見直し案を取りまとめるとともに、本県防災に関する総合的な計画である山梨県地域防災計画についても、年内を目途に、関係機関で構成する県防災会議において修正を行って参ります。

また、山間地帯が多い本県においては、被災者の救助や救援物資の搬送にはヘリコプターが極めて有効であり、大規模災害の発生を想定した場合、自衛隊や緊急消防援助隊等のヘリコプターの応援を受け入れる体制を構築することが必要であります。

このため、消防防災航空基地検討懇話会の提言を踏まえ、消防防災航空基地機能の抜本的な強化に向けた調査を実施して参ります。

更に、災害発生時に中心的な役割を果たす消防、警察などの防災関連部局等を集中配置し、防災拠点としての高度の機能を備える防災新館について、平成二十五年度の完成を目指して整備を進めるとともに、消防学校につきましても、複雑・多様化する災害や火災等に的確に対応できる教育訓練施設とするため、着実に整備を進めて参ります。

また、東日本大震災においては、国内で初めて、負傷者を自衛隊の輸送機等で被災地外に運ぶ広域医療搬送が行われました。

本県でも、大規模災害が発生した際には、県外の医療機関に重症患者を搬送するための拠点、いわゆるSCUが、小瀬スポーツ公園内に設置されることとなっておりますが、このSCUに必要な医療資機材等の更なる充実を図り、大規模災害への備えを強化して参ります。

 第二に、クリーンエネルギーの推進についてであります。

豊かな自然環境に恵まれている本県では、これまでも太陽光発電や小水力発電などのクリーンエネルギーの推進に重点的に取り組んで参りましたが、福島原子力発電所事故により、エネルギー政策の見直しが必要とされる中、クリーンエネルギーの重要性は一層増してきております。

このため、既設の個人住宅や事業所に設置する太陽光発電設備等への助成を拡充することと致しました。

また、内陸部では国内最大規模となる米倉山太陽光発電所につきましては、この九月を目途に、試験運転しよる発電を開始できるよう工事を進めるとともに、深城ダムの放流水を利用した発電所の建設につきましても、明年四月の運用開始を目指して鋭意取り組んで参ります。

更に、再生可能エネルギーを本格的に普及させていくためには、蓄電池等の電力貯蔵技術の開発が不可欠であります。このため、先日、鉄道総合技術研究所と協定を締結し、本県にゆかりのある超電導や水素などを活用した電力貯蔵技術の研究を推進することとしたところであり、今後は、平成二十五年度から始まる見通しの国の電力貯蔵技術に関する実証試験の研究拠点誘致を目指して参ります。

 第三に、富士山世界文化遺産登録についてであります。

富士山世界文化遺産登録については、富士五湖の国文化財指定が最も大きな課題でありましたが、過日、国の文化審議会から答申が出され、国文化財名勝に指定される見通しとなりました。

これにより、富士山の世界文化遺産登録のために必要な本県の構成資産はすべて文化財として指定されることとなり、七月末の文化庁への推薦書原案提出に大きな前進が図れたものと考えております。

今後も、国の機関、静岡県、市町村等と密接に連携を図りながら、推薦書原案及び包括的保存管理計画の策定を進め、文化庁への提出に向けて、全力で取り組んで参ります。

 第四に、リニア中央新幹線の早期実現についてであります。

リニア中央新幹線については、国土交通大臣が営業主体及び建設主体としてJR東海を指名し、整備計画の決定と建設を行うべきことを指示したことにより、歴史的な節目を迎えました。

先日、幅三キロメートルの概略ルートと、おおよその駅の位置を甲府盆地南部とすることが公表されたことを受け、一昨日には、リニア中央新幹線建設促進山梨県期成同盟会の臨時総会を開催し、JR東海の提案を基に、関係市町村等とも十分に協議を行い、リニア新駅が本県にとって最適な場所に設置されるよう合意形成に努めるとともに、リニア中央新幹線のメリットを最大限活用できるよう取り組んで参ります。

第五に、森林保全等を目的とした新税の導入についてであります。

森林は、洪水や土砂災害を未然に防ぎ、地球温暖化を防止するなど多様な公益的機能を持つ、本県の貴重な財産であることから、健全な森づくりを県民全体で支えていくことが不可欠であります。

このための新たな仕組みとして、学識経験者や専門家等で構成する税制懇話会からの報告や県民の皆様への意向調査の結果を踏まえ、森林保全等を目的とした新税の考え方の素案を取りまとめたところであります。

新税の仕組みとしては、県民全体で広く公平に負担していただくという観点から、県民税均等割に上乗せする方式とし、税額は、個人にあっては年額五百円、法人にあっては年額の均等割額の五パーセント相当額としたいと考えており、これによる税収は、年間で二億七千万円程度と見込んでおります。

今後、森林保全の必要性や税金の使途などについて、フォーラムや県内各地での意見交換会の開催を通じて、県民の十分な理解を得られるように努め、その上で、明年四月の導入に向けて、九月定例県議会には必要な条件案を提出したいと考えております。

また、本県森林の恩恵が及んでいる県外下流域である神奈川県との連携を図ってきたところですが、水源かん養や水質改善などへの負担のあり方について、引き続き協議を進めて参ります。

 最後に、廃棄物最終処分場についてであります。

今定例県議会において、北杜市明野町の環境整備センターの将来的な収支見通し及び笛吹市境川町の次期処分場の基本的な方向性についての考え方をお示しすることとしていたところであります。

環境整備センターの収支見通しについては、一昨年、環境整備事業団が設置した経営審査委員会から、約三十五億円の赤字が見込まれるという報告をいただいたところですが、その後の廃棄物最終処分量の最新動向や、漏水検知システムの異常検知に伴う受入停止等の状況を踏まえて、収支計画の再見直しを行った結果、五・五年間で埋め立てを終了した場合の最終赤字額は、約四十七億円となることが見込まれます。

県と致しましては、今後、漏水検知システム異常検知の原因究明作業をできるだけ早期に完了させた上で、廃棄物の受け入れを再開し、引き続き、搬入促進に向けた取り組みを推進するとともに、再開後の受入状況を一定期間見極めた上で、埋立期間の延長について地元の皆様との協議をお願いして参りたいと考えております。

なお、漏水検知システムの異常検知の原因究明が困難、又は原因究明作業が長引いて、更に受入停止期間の長期化が見込まれる場合には、その時点において、改めて環境整備センターの方向性について検討を行う考えであります。

次期処分場につきましては、環境整備センターの搬入実績や産業廃棄物最終処分量の減少等を踏まえ、現行の整備計画を前提に、産業廃棄物と一般廃棄物を区分して収支の推計を行ったところ、産業廃棄物に関しては、次期処分場の維持管理期間が終了する平成六十六年時点の最終収支は六十三億円程度の赤字となる見込みとなりました。

産業廃棄物の最終処分量が減少する中にあっても、適正な処理を県内で行う必要性が低下するものではありませんが、現行計画により次期処分場の整備を行うこととなれば、新たに税金を多額に投入することが必要になり、財政状況の厳しい折、県民の皆様の理解を得ることは困難であることから、産業廃棄物の最終処分場の整備については、当面、凍結すべきものと判断したところであります。

一方、一般廃棄物につきましては、法律上、市町村に処理責任がありますが、県内には焼却灰等の埋め立てが可能な処分場がなく、県内に広域的な処分場を確保していくことにより、県内市町村が長期間にわたり、安定的に一般廃棄物の処理責任を果たしていくことが可能となります。

こうしたことから、次期処分場は県内全市町村の一般廃棄物を対象とする処分場として整備する方向で、市町村等との協議を進めることとし、甲府市及び、峡東三市のごみ処理施設の整備にできる限り影響が出ないよう、本年十月までに市町村等の意向確認を行い、十二月定例県議会において一般廃棄物処分場の整備方針をお示しして参りたいと考えております。

 次に、提出案件の内容につきまして御説明申し上げます。

今回提出いたしました案件は、条例案八件、予算案四件、その他の案件四件となっております。

条例案のうち、主なるものにつきまして申し上げます。

先ず、山梨県医師海外留学資金貸与条例の制定についてであります。

県内における医療水準の向上及び医師の確保を図るため、海外留学研修の修了後、県内の公立病院等において医師の業務に従事しようとする者に対し貸与する海外留学資金を創設しようとするものであります。

次に、山梨県職員の勤務時間、休日及び休暇に関する条例等の改正についてであります。

東日本大震災に際し、災害救助法が適用された市町村において、県職員等が被災者を支援するために活動を行う場合のボランティア休暇の取得日数の上限を拡充することとし、これに伴う改正案を提出致しております。

 次に、予算案につきまして申し上げます。

今回の補正予算案に計上致しております主要な施策・事業につきましては、県民だれもが真の豊かさを実感できる「暮らしやすさ日本一」の県づくりを目指して、以下に申し上げます七項目に沿って積極的に推進して参ります。

 その第一は、「元気産業創出」チャレンジについての施策であります。

先ず、産業の振興についてであります。

県内には、機械電子産業をはじめとする優れたものづくり産業の集積がありますが、こうした産業の持続的な発展を図っていく必要があります。

このため、海外の販路開拓に意欲的な中小企業者に対し、近年、マーケットが急拡大している中国や東南アジアの専門家による指導・助言を行うとともに、海外展示会への出店を支援して参ります。

また、産業振興ビジョンで位置付けられた成長分野の新技術・新製品の研究開発について新たに助成を行うとともに、新分野進出支援融資の融資枠を拡大し、中小企業者の成長分野への進出を金融面からも支援して参ります。

更に、燃料電池の実用化に向けては、本年度より、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)との共同研究として、中央自動車道双葉サービスエリアに移動式水素ステーションを設置し、燃料電池自動車の運行等について社会実証研究を進めて参ります。

次に、やまなしブランドの確立についてであります。

ワイン、フルーツ、ジュエリーなど、本県が誇る地場産業のブランドイメージの更なる向上を図り、力強い産業の振興を図るとともに、地域の観光資源としても活用していくことが重要であると考えております。

このため、地域資源を活用した旅行商品の造成を促進することとし、ワイナリーや宝飾事業者等と観光事業者との連携による地域ブランドツーリズムを推進して参ります。

また、織物などの本県地場産業の国内外での市場獲得を支援するため、海外進出の可能性を分析するワークショップの開催やミラノでのデザイン短期講座の開講など、販売力、デザイン力の強化と独自ブランドでの海外進出に向けた取り組みを推進して参ります。

次に、農業の振興についてであります。

県産農産物の販売力の強化に向けては、生産・流通・販売等の関係者で構成する農産物販売戦略委員会を設置するとともに、商談会、商品情報交換会等を開催して、ホテルなどにおける県産農産物のメニュー化を図るなど、情報発信と販路拡大に取り組んで参ります。

また、高品質な甲州牛の生産を促進するため、優良供卵牛の導入等を行い、受精卵の供給体制の強化、生産コストの低減を図って参ります。

更に、酒造好適米の安定供給・生産拡大を図るため、農業団体、酒造メーカー等で構成する協議会が行う酒造好適米の新たな生産に向けた取り組みに支援して参ります。

また、クニマスの生息実態を把握するため、水温、水質などの生息環境や個体数を調査して参ります。

次に、農作物等への鳥獣害対策については、特に被害の多いニホンジカ、イノシシ、ニホンザルの個体数の適正管理を行うことが重要であることから、猟友会などの関係団体の御協力を得ながら、緊急に対策が必要な里山地域における管理捕獲頭数を拡大して参ります。

また、市町村による被害防止のための捕獲機器の導入や追い払い用資材等の整備、防護柵の設置などの被害防止策に対して、積極的に支援を行って参ります。

 第二は、「環境先進地域」チャレンジについての施策であります。

先ず、クリーンエネルギーの導入推進につきましては、既に申し上げましたとおり、太陽光、水、森林などの本県の豊かな資源を生かした太陽光発電や小水力発電等の普及促進、燃料電池の技術開発、実用化などになお一層取り組んでいくことにより、「やまなしグリーンニューディール計画」を積極的に推進して参ります。

次に、林業の振興と森林の保全につきましては、県産材の販路拡大に向けて、間伐材の集積を促進するため、森林組合や素材生産者が協働して間伐材を搬出する取り組みを支援して参ります。

次に、美しい環境の保全についてであります。

水は、暮らしや社会経済活動のみならず、すべての生命が生きていく上で欠かすことのできないものであり、同時に、美しい景観、心の安らぎの場としても重要な役割を果たしております。

そこで、将来にわたり水資源の保護と適正利用を図るため、水資源の利用実態、賦存量・供給可能量などを調査するとともに、有識者からなる検討委員会を設置して、新たな水政策について検討して参りたいと考えております。

また、美しく風格のある県土づくりを推進していくため、世界文化遺産の登録候補区域等の景観モデル地区において、市町村や住民が実施する修景事業に対して積極的に支援するとともに、県民、事業者、行政等からなる推進会議を設置し、県民による景観づくりや公共事業における電線類の地中化等の取り組みを全県的かつ継続的に推進して参ります。

 第三は、「ウェルカム、おもてなし」チャレンジについての施策であります。

観光の振興のためには、国内外から訪れる観光客を「おもてなしの心」をもって迎え入れるため、県民、観光事業者、行政が一体となって取り組んでいく必要があると考えております。

このため、現在、「おもてなしのやまなし観光振興条例(仮称)」の制定に向けて、積極的に検討を進めているところであります。

一方、本県は、宿泊観光客に占める外国人の割合が高いことから、外国人観光客の減少により、宿泊施設や観光施設が今なお打撃を受けている状況にあります。

このため、来月実施予定のトップセールスについては、シンガポールとタイに加え、台湾と香港においても行い本県の安全性をPRするとともに、中国国内の観光ホームページに、「富士の国やまなし」の魅力を発信する特集ページを設けるなど、外国人観光客の誘客を積極的に促進して参ります。

更に、県、市町村、観光団体等による観光キャラバン隊を中国に派遣し、行政機関や旅行会社に対して観光セールスを行うとともに、ホテル、旅館等の従業員を対象とした中国人観光客向けの接客講座や料理講座などを開催し、受入体制の整備を進めて参ります。

また、都市農村交流の促進により峡南南部地域の活性化を図るため、空き家と耕作放棄地を活用した滞在型市民農園の整備等を行う取り組みに支援して参ります。

 第四は、「交いの国」チャレンジについての施策であります。

リニア中央新幹線につきましては、既に申し上げましたとおり、概略ルートとおおよその駅の位置が公表されたことに伴い、基盤整備の方向性や県全体の活性化方策など、リニアを活用した県土づくりの基本的指針となるリニア活用基本構想を策定するため、具体的な需要予測など開業の影響に関する調査を実施して参ります。

また、現在、中部横断自動車道は、国と中日本高速道路株式会社により、平成二十九年度までの全線開通を目指して、事業が進められているところであります。

そこで、中部横断自動車道の沿線地域において、その全線開通による経済効果を最大限に活用して、地域の活性化を図っていくため、地域が主体となって行う先導的なプロジェクトに対して支援して参ります。

 第五は、「生涯あんしん地域」チャレンジについての施策であります。

先ず、地域福祉の推進についてであります。

高齢者の方々が自宅や住み慣れた地域で安心して生活ができるよう、地域包括支援センターの機能強化等を図りながら、地域全体で介護を支える体制づくりを推進して参ります。

また、身体障害者等用の駐車場の適正な利用を図るため、駐車場利用証制度の導入について検討を進めて参ります。

次に、保健医療の充実についてであります。

県民が安心して生活できるようにするためには、急病や突発的な事故に遭遇した際に、迅速に適切な治療が受けられる救急医療体制の確保が必要であります。

このため、県議会での御議論やドクターヘリ導入可能性検討委員会からの報告を踏まえ、ドクターヘリを早期導入することとしたところであります。

本年度は、医療や消防などの関係者で構成する運用準備委員会を設置し、秋頃を目途に、運用マニュアルの作成や離着陸場の確保を行うとともに、県立中央病院においては、運航委託会社の選定や医療スタッフの養成・確保を行うなど、明年四月からのドクターヘリの運航開始に向け、着実に準備を進めて参ります。

また、高齢化の一層の進行に伴いがん患者が増加し、化学療法の需要増が見込まれることから、日常生活を維持しながら治療ができる外来化学療法の充実・強化を図るため、県立中央病院に通院加療がんセンターの整備を進めるとともに、ハイリスク分娩への対応や胎児・新生児に対する高度技術医療を担う総合周産期母子医療センターの機能拡充を図って参ります。

更に、富士・東部地域における歯科救急医療体制の整備を図るため、歯科救急拠点に必要な機能や設置場所等について検討を進めて参ります。

 第六は、「未来を拓く人づくり」チャレンジについての施策であります。

先ず、豊かな個性を伸ばす教育環境づくりについてであります。

経済的な理由により就学困難な生徒の教育機会の確保に資するよう、授業料減免を行う私立高校に対して行っている助成制度につきましては、昨年度から国の高等学校等就学支援金制度の導入に併せて、助成対象者を拡大して参りましたが、厳しい経済状況の中、教育費負担が家庭を圧迫している現状を踏まえ、補助限度額を引き上げることとし、一層の授業料負担の軽減を図って参ります。

また、心身に障害のある幼児の就園を一層促進するため、障害児が二人以上在園する私立幼稚園に対する補助単価を増額することとし、私立幼稚園の財政的負担を軽減するとともに、障害児教育の充実を図って参ります。

更に、審議会を開催して中高一貫教育や高等学校入学選抜制度等の諸課題について検討して参ります。

また、平成二十二年度に実施した全国学力・学習状況調査の結果や小学校においては平成二十三年度、中学校においては平成二十四年度から全面実施される新学習指導要領を踏まえ、児童生徒の学力向上対策として、研究校を指定して指導方法等の実践的な研究とその成果の普及を行うとともに、児童生徒の学習のつまずきを把握し、指導改善に生かす学力把握調査などを実施して参ります。

次に、生涯を通じて学ぶ環境づくりについてであります。

新県立図書館につきましては、明るく親しみやすい図書館を基本として整備を進めておりますが、平成二十四年十一月の開館に向けて、本年度は、愛称やシンボルマーク、県都の玄関口として人々の出会いと交流の舞台にふさわしい空間を創出するモニュメントなどのパブリックアートを公募して参ります。

次に、文化の振興についてであります。

国内最大級の文化の祭典、国民文化祭を平成二十五年度に本県で開催致しますが、全国初の通年開催となるこの祭典の具体的な実施計画を策定して参ります。

また、国民文化祭の一連のステージを一体として監修するとともに、国民文化祭の顔となり全国に情報発信する総合プロデューサーの選定やイメージソングの決定、プレイベントの開催などを通じて、一層の気運の醸成に努めて参ります。

 第七は、「改革続行」チャレンジについての施策であります。

将来にわたって持続可能で健全な財政構造を確立し、より効率的で質の高い県民サービスを提供していくためには、県債等残高の更なる削減、山梨版事業仕訳による事務事業の見直しの徹底、県出資法人の抜本的な改革など、行政改革を一層推進していくことが必要と考えております。

道路公社につきましては、経済の停滞、更には高速道路の各種割引制度などにより雁坂トンネル有料道路の通行台数が計画を大幅に下回り、料金収入が低迷しているため、本年度以降、建設資金借入金を返済できない状態がしばらく続く見込みとなっております。

このため、県議会や外部の有識者等による経営検討委員会の御意見をいただきながら、経営改善と財政支援の方向性をお示しするまでの間として、本年度につきましては、償還金不足分について短期無利子貸し付けを行って参りたいと考えております。

この他、林業公社などの県出資法人の抜本的改革を推進するとともに、公益法人制度改革への対応を行って参ります。

また、行政との協働によって公共サービス提供の新たな主体となることが期待されるNPOや公益法人等に対する経営体制の強化や人材の育成の支援などに取り組むほか、自治体と協働して行う地域の課題解決に向けた先進的な取り組みへ助成して参ります。

 以上の内容をもって編成しました結果、一般会計の補正額は、百九十五億円余、当初予算と合わせますと四千六百五十億円余となり、前年度同期予算と比較して、〇・六パーセントの増となっております。

この財源と致しましては、地方交付税四十一億円余、国庫支出金六十六億円余、県債五十九億円余、繰入金二十二億円余などとなっております。

また、特別会計の補正額は恩賜県有財産ほか二会計で十九億円余となっております。

その他の案件につきましては、いずれも、その末尾に提案理由を付記しておりますので、それによりまして御了承をお願い致します。

なにとぞ、よろしく御審議の上、御議決あらんことをお願い申し上げます。

 

平成二十三年六月十五日

山梨県知事 横内正明

 

 

 

 

 

 

 

 

平成22年度9月定例議会一般質問

外国人観光客誘致は長期的展望に立っ「道路」「域医療の課題」など広範囲に提言

 

 異常ともいえる今夏の猛暑もようやく去り、季節は秋、そして冬へと急速です。皆様方の日々の暮らしも慌しく進んでこられたことと、お察し申し上げます。

 私の県議会議員活動第一期も最終盤に入りました。県政全般、とくに私どもが生活し基盤としております富士北麓・東部地域の暮らしの改善と向上を目指して、たゆまぬ活動に取り組んでまいりました。この間、国内の政治・経済の激動ぶりは皆様のご承知の通りであります。

 先の尖閣列島海域における、日中間の領土問題では、中国政府の強行措置により、富士北麓地方をはじめとする、中国からの県内観光のキャンセルが相次ぐなど、国際情勢が、県内経済にも直接に大きな影響を投げかけるなど、国際化の皮肉な好例でもあったとも思います。

 この問題につきましては、私は県議会一般質問で取りあげ、「県としては、基本を見間違えない視野に立って、私たち北麓地域の目標である、国際交流ゾーンの推進を」と要望いたしました。その他、地域の課題としての、「道路」「樹海の自殺対策」「富士・東部圏域の地域医療対策」など、提言をいたしました。

 今後、残された任期も全力投球する所存で、十月定例県議会の活動報告をさせていただきました。

 

白壁賢一

 

Fujisan 
一問一答(分割質疑、分割答弁)での一般質問です、聴衆者に配慮した分割質疑ですが格調高くという点では私は今一つ!そんな感じを覚えます。

 

自殺対策の推進について樹海対策含め、全県的な自殺対策の取り組みについてお伺いします 

 

白壁賢一

 自殺死亡率が高く、自殺対策に先進的に取り組み全国のモデルとされている秋田県を視察しました。秋田県では、自殺をタブー視せず、地域の問題としてとらえ、人と人とのつながりを広げていくことで、悩みが相談窓口に繋がっていくような地域づくりを推進しています。この取り組みにより、行政の不足部分を補うように民間のネットワークの活動が広がり、秋田県の自殺予防に大きな成果を上げていると聞き大いに感銘を受け、この問題を県民運動として取り組むことの重要性を痛感しました。本県は、統計によれば自殺死亡率が三年連続全国ワースト一位です。この汚名を返上するには、これをタブー視せず、民学官の連携の強化を図るとともに、県民一人ひとりが関心を持ち、県民一丸となった運動として取り組んでいく必要があると考えます。御所見をお伺いします。

 

横内知事 

自殺対策は、社会全体の問題として取り組む必要があることから、民間団体、大学、医療機関等で構成する「いのちのセーフティネット連絡協議会」を平成十九年度に設置し、相互に連携する中で相談体制の充実や人材育成など様々な取り組みを推進しています。また、県民一人ひとりに自殺問題を身近なものとしてとらえていただくため、自殺予防推進大会の開催や新聞、ラジオなどにより意識啓発を図るとともに、市町村が緊急強化事業としてリーフレットの配布や住民向けの研修会を実施するなど、普及啓発活動に務めております。今後、更に、ボランティア団体など民間団体等の自発的な活動や自主的な住民運動が活発化し、県民運動としての気運が高まるよう、各種事業を工夫して参りたいと考えております。

 

白壁賢一 

今、知事の胸に光っているグリーンリボン。これは、自殺対策のリボンです。このリボンが、我われ県議会議員だとか職員の皆さんの胸に着けていただけるような意識の改革ができたとしたら、県内にも広がっていくのではないかと思います。ご答弁では耳触りのよいお答えですが、自殺死亡率ワーストワンという事実は直視しなければなりません。自殺に対する全国大会などを県内に積極的に誘致し県民全体でこの問題に取り組み、タブー視しないという意識づくりが大事であります。県当局に期待し次の質問に移ります。

 

白壁賢一

 次は青木ヶ原における自殺対策についてであります。 昨年の県内での自殺者三百六十三人のうち、県外者や身元不明者は全体の約三六%を占め、その多くが青木ヶ原樹海とその周辺に集中しております。これまで、青木ヶ原樹海での自殺者を減らしていくためには、水際での自殺防止対策の一層の強化を図るとともに、自殺未遂者の自立支援にも力を入れるべきであると主張してきました。こうした中、この八月からは、樹海での移動交番の復活が実現しております。青木ヶ原での自殺問題を長期的な視野に立って解決するには、地域の問題として止めることなく全県的に取り組んでいくことが肝要であります。県は、今年度、自殺対策を重点事業と位置づけ、国の基金事業を活用し取り組みを強化していると承知しております。そこで、県では今後、青木ヶ原樹海での対策について、持続的かつ着実に解決していくため、どのように取り組んでいくのかお伺いします。

 

福祉保健部長 

青木ヶ原樹海周辺における対策については、「いのちをつなぐ青木ヶ原ネットワーク会議」を中心に、樹海入口への監視員の配置や、声かけボランティアの養成、パトロール支援員の配置など、連携した取り組みを行っており、その結果、平成二十一年の樹海での自殺者数は四十五人と、前年に比べ十九人減少しており、取り組みの効果が上がっています。こうした樹海での取り組みを、継続的かつ効果的に実施していくためには、県民一人ひとりに、この問題への関心を高めてもらうとともに、自発的に関わっていただくことが重要であります。このため、県民に対する情報提供や啓発を積極的に行うとともに、県民や民間団体等の自主的活動や日常的活動として、声かけボランティアや樹海ウォークなどの事業への、多くの参加が得られるような取り組みを進めて参りたいと考えています。

 

白壁賢一

 この問題は地元住民だけでは解決しえないところまで来ています、全県での活動を期待すると共に持論ですが、自立支援施設への早期の取り組みをお願いし次の質問に移ります。

 

富士・東部医療圏の地域医療再生計画について事業費25億円の効率的運用願う

 

 白壁賢一

次に富士・東部医療圏の地域医療再生計画についてお伺いします。

 県は昨年度、富士・東部医療圏を対象とする地域医療再生計画を策定し、今後四年間に、総額二十五億円にのぼる事業を行っていく方針を示されました。医師の絶対数の不足や、救急医療体制が十分に機能していないことなど富士・東部医療圏の医療課題は深刻かつ急を要する状況です。県の掲げる地域医療の将来像を実現するため、地域医療再生基金を活用して、政策誘導していくべきと考えますが、県はどのような戦略の下、この地域医療再生計画を策定したのかお伺いします。

 

横内知事 

富士・東部医療圏は、高度・専門的な医療機関が充実している中北医療圏から地理的に遠い位置にあるため、一般的な入院診療や救急医療から、周産期医療やがんなどの主要疾病に関する高度・専門的な医療まで、医療圏内で完結できる、いわゆる「スーパー2次医療圏」の構築を目標に掲げております。また、計画期間が平成二十五年度までと限られていることから、医療機関の再編を見据える中で、個々の医療機関の機能向上と相互の連携を図ることにより、地域住民が圏域内で安心して医療が受けられる体制の確保を図ることとしています。こうした目標と戦略により、地域の課題である医師の確保対策や救急医療体制の強化などを、円滑に進めて参る考えであります。

 

 白壁賢一

裕福な財政、あり余る予算があればスーパー2次医療圏の構築も結構でしょうが、市町村財政が逼迫した状況で将来の負担増を危惧します。この点を指摘しつつ計画内容の質問に移ります。富士・東部医療圏の地域医療再生計画の内容を見ると、圏域内の病院の医療機器等の導入に要する経費が半額以上を占め、それを各病院にほぼ均等に配分する、平板な内容となっております。当地域の医療を再生するためには、各病院の特性を生かし選択と集中で、メリハリの効いた事業内容とすることにより、二十五億円の事業費を「生きたお金」として、有効活用できると思うのであります。御所見をお伺いします。

 

福祉保健部長 

富士・東部医療圏においては、特定の病院を、高度・専門的な医療機能を集約した基幹的病院として整備するのではなく、各病院の強みや特性が十分に発揮されるよう機能強化を図ることにより、圏域全体で高度・専門的な医療を提供することを目指しております。このため、各病院の専門性が高められる基盤整備に対し重点的に支援することとし、具体的には、富士吉田市立病院におけるがん診療や、山梨赤十字病院の周産期医療、大月市立中央病院の循環器医療など、それぞれの特色ある医療機能の整備を進めることとしております。こうした取り組みにより、地域医療再生基金の効果を最大限に発揮させ、地域の医療需要に的確に応えることができるものと考えております。

 

 白壁賢一

先ほどの答弁では、都留、上野原が無い訳ですが、最近新聞紙上を騒がしておりますが、それは別にして、地域医療再生計画についてお聞きしました。あまりすっきりしませんが次の質問に移ります。

 

 次に公立病院等の再編・ネットワーク化構想との整合性についてであります。

白壁賢一

 県は、平成二十年度、「公立病院等の再編・ネットワーク化構想」を策定し、富士・東部地域を含む県内各医療圏の中長期的な再編・ネットワーク化の方向性を示されました。一方、この度の地域医療再生計画は、現行の医療体制を前提として医療機器の整備等を進めようとするものであり、二重投資を招きかねないのではないでしょうか。二十五億円は国民の税金であり、一円たりとも無駄にはできません。県は、どのようにして、「公立病院等の再編・ネットワーク化構想」との整合性を図りつつ、富士・東部医療圏の医療提供体制の強化を進めていく考えか、お伺いします。

 

福祉保健部長 

公立病院等の再編・ネットワーク化構想においては、東部地域では病院統合の可能性を含め、その連携の在り方について、また、富士北麓地域では、更なる医療機関の連携方策等について、検討することとしております。一方、地域医療再生計画においては、このような中期的な方向性も踏まえつつ、緊急性の高い医療課題である医師の確保や救急医療体制の整備に、的確に対応していくことを目指したところであります。今後は、患者情報を共有するシステムの構築や、病院群による臨床研修の受け皿づくりなど、医療機関の連携方策を進める中で、再編・ネットワーク化に向けた、地域における検討を支援して参ります。

 

 白壁賢一

将来無駄とならないよう圏域内でのより効率的な取り組みを望むと共にネットワーク化等への県の積極的な関与を期待致します。

 

 外国人観光客の誘致について迅速、かつ長期的視野で対応を

 

 白壁賢一

次に外国人観光客の誘致のうち国際交流ゾーン構想の取り組みについてお伺いします。観光の振興は、経済活動の活性化や雇用機会の増大に大きな波及効果をもたらすことが期待され、本県においても県政発展の大きな柱として推進すべきであります。横内知事は、富士北麓地域に国際的なコンベンションエリアの整備の検討を公約として掲げ、知事就任後、地域と一体となってその検討を進められ、国際会議のみならず、企業の会議や報奨研修旅行、イベント・展示会といったいわゆるMICEの誘致などの観光振興を盛り込んだ「富士北麓国際交流ゾーン構想」を本年三月、策定されました。私は、富士北麓地域を舞台に、世界との交流が始まる展望がついに開けたと、大いに期待を寄せております。そこで、まず、どのような観点から、この構想を策定されたのか改めてお伺いします。

 

横内知事 

富士北麓地域は、富士山などの雄大な自然や素晴らしい文化・歴史に恵まれているため、その魅力を更に高め、世界の人々が繰り返し訪れるような、グレードの高い国際観光地として発展させていくことが期待されています。また、国を挙げて国際観光への取り組みが盛んとなる中、東京圏に近い優位性や地域の資源を最大限活用し、国際会議をはじめ、外国企業の研修旅行や国際的なイベント等、いわゆるMICEの誘致などにより、交流人口を増加させ、地域の活性化を図っていくことも重要であります。県では、こうした観点から、地域の将来像とその実現に向けた取り組みを示す「富士北麓 国際交流ゾーン構想」を策定したところであり、地域と県が一体となった取り組みを進めて参りたいと考えております。

 

 白壁賢一

ただ今のご答弁のように、この構想の実現には、県と地域が一体となった積極的な取り組みが必要であります。この構想を当地域が質の高い国際的な観光地として発展を図る上での指針とし、地域住民、関係事業者、並びに市町村などが相互に協力し、総力を挙げて実現していく必要があります。しかし、今までも様々な構想が策定されましたが、中には思うように推進が図られていない例も見受けられます。「鉄は熱いうちに打て」という言葉がありますが、構想を策定した後は、素早く実行に移さなければ県も地域も熱が冷めてしまうのではないかと危惧するものであります。また、当地では、かつてコンベンション誘致に取り組み、それが萎んでしまった経験を持っております。同じ轍を踏まないよう、県が強力な指導力を発揮し、構想を着実に推進していただきたいものであります。そこで、構想の実現に向け、どのように取り組んでいくのかお伺いします。

 

企画県民部長 

構想においては、富士北麓地域が持つ特色を活かした、自然環境、健康リゾート、文化交流、MICEの四つを、キーワードとして掲げ、景観の保全と活用、文化・伝統の継承と創造、受け入れ基盤の整備などにより地域の魅力を向上させ、海外への情報発信や外国人旅行者の誘致などを図ることとしております。本年度は、今後、成長が見込まれる中国などアジア諸国のMICE市場の動向等について、情報収集に努めるとともに、この秋にも、県、市町村、観光業者などで構成する構想推進会議を設置し、MICEの誘致活動等を行う体制づくりを進めて参ります。

 

 白壁賢一

創って安心何とか構想では意味がありません。更に、地元推進会議に任せきりにしていても成功しません。県の積極的な対応を期待します。また実効性を求めるならば観光部マターだと考え、ここに提言しておきます。

 

白壁賢一

 さて、富士北麓地域が国際的な観光地として発展していくためには外国人旅行者の誘客を積極的に進めていくことも必要であります。そこで、外国人旅行者の誘客に向けた取り組みについて伺っていきたいと思います。その前に尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件を受けて本県への影響も報道され大変心配しています。国には毅然とした態度を望むものではありますが、長期的にみますと、中国を含めたインバウンド観光を促進していくことは、大事なことだと考えております。日本政府観光局の発表では、本年一月から八月までに日本を訪れた外国人観光客は、五百八十八万人に上っており、東アジア地域を中心に、昨年に比べ大幅に増加しています。さらに本年七月には、中国人訪日個人観光ビザの発給要件が大幅に緩和され、今後は、中国からの個人観光客も増加が見込まれますこうした状況の中で、海外からの誘客を促進するためには、海外の旅行会社へのセールスも重要ですが、個人に直接、本県をアピールしていくことも必要と考えます。誘客に向けた県の取り組み状況についてお伺いします。

 

横内知事 

県では、本年度、上海トップセールスにおいて、「富士の国やまなし」観光フェアやメディアを招いての記者会見を行うとともに、中国の放送局と共同して制作したテレビ番組を、中国国内において放映するなど、本県の魅力を広く個人にPRしているところです。また、インターネットによる情報発信は、個人へのアピールの方法として重要であることから、「富士の国やまなし観光ネット」の多言語化を図り、海外に向けて発信しています。更に、訪日旅行者数が増加しているタイやシンガポールなどで開催される、国際観光展へ出展し、現地の方々に対し、本県の魅力を伝えております。今後も、旅行会社に対して積極的にセールスを行うとともに、直接個人にPRする取り組みも進め、個人旅行者の誘客を図って参ります。

 

 白壁賢一

売り込みに向け、様々な取り組みにひと安心しましたが、旅行意欲を一層喚起するには、パブリシティーを上手に活用し、口コミもうまく使って活用することが必要であります。海外にもフィルムコミッションを積極的に売り込むことが必要です。県の取り組みに期待しつつ次の質問に移ります。

 

白壁賢一

 次は外国人観光客の受入対策についてであります。

 富士北麓地域が、国外からより多くの観光客を迎えるためには、言葉の問題や案内表示の問題など、外国人観光客の立場に立って必要なサービスを提供することが欠かせません。海外へのプロモーションに比べて、受入環境の整備については、十分進んでいる状況とはいえず、訪日外国人三千万人時代を見据えますと、国・地方公共団体・民間事業者等が一体となって取り組みをさらに進めていくことが必要です。そこで、外国人観光客の満足度をより高めリピーターとなっていただけるような受入対策について、どのように取り組んでいるのかお伺いします。

 

観光部長 

本県では、これまで、ボランティア通訳ガイドの育成や観光業者等によるホスピタリティ向上への取り組みを支援するとともに、観光施設等における受け入れマニュアルの作成などを行ってきました。また、「富士山・富士五湖観光圏」において、多言語案内板を設置するなど、地元市町村や観光業者と一体となった取り組みを進めてきたところであります。本年度は、夏山シーズン中の富士山五合目において、外国語により安全情報を提供するとともに、宿泊施設の従業員等を対象とした中国語の講習会などを開催することとしております。今後も、市町村や観光団体等と連携する中で、外国人観光客の満足度をより高め、リピーターとなってもらえるよう、受入環境の整備を図って参ります。

 

 白壁賢一

多言語の案内看板を私は見たことがないです。もう一つの「i」の印のツーリストインフォーメーションも必要なのですが、これもありません。各種の対策を講じられていることは承知しましたが問題はその質や量です。本県における観光の重要性を県当局に強く訴え次の質問に移ります。

 

 富士北麓・東部の道路整備についてバイパス関連道路の早期整備が急務

 

 白壁賢一

 次は、富士北麓・東部の道路整備について、何点かお伺いします。吉田河口湖バイパスから県道河口湖精進線北岸バイパスへの通行は、国道137号河口㈼期バイパスを迂回してのルートしかなく、せっかく整備されたバイパスの効果も半減しかねない状況であり、地域の多くの方々から心配する声が寄せられています。そこで、先ず、国道137号吉田河口湖バイパスの整備の現状と今後の進捗の見通し、並びに新倉トンネルから北岸バイパスまでの道路整備への取り組みについてお伺いします。

 

県土整備部長 

まず、全長約3�の吉田河口湖バイパスについては、富士河口湖町側の用地買収はすでに完了し、富士吉田市側の一部を残すのみとなっております。また、延長約2・4�の新倉トンネルについては、富士河口湖町側から約1・2�の工事に着手しており、現在、約250mまで掘削が進んでおります。今後は、未買収地の早期取得に努めるとともに、バイパスに接続することとなる、富士吉田市道 新倉南線の整備に合わせて供用できるよう、鋭意取り組んで参ります。また、新倉トンネルから河口湖北岸バイパスへの接続道路は、富士吉田市中心部から、直接、若彦トンネルを経て甲府盆地を結ぶルートとなることから、円滑な交通を確保するため、早期の事業着手を目指して参ります。

 

 白壁賢一

次は、国道413号道志村野原・月夜野間の道路整備についてであります。先日、我が会派県民クラブ 野代表の質問に対し、住民合意の具体例として野原・月夜野間のトンネル計画が挙げられました。地元にとっては数十年来の懸案でありますので、是非とも推進していただきたいものであります。この国道413号の道志村野原・月夜野間は、地形が急峻なうえ、カーブがきつく、通行に大変危険な区間であるため、私も県議当選直後から、抜本的な対策として、この区間はトンネルで整備すべきと考え、住民の皆様と早期実現に向けて取り組んで参りました。その当時、政治的地域事情や利害関係などからトンネルではなく現道拡幅を求める声もありましたが、道志村や富士北麓地域の発展を考えると極めて重要な道路であるため、一貫してトンネルが必要であるとの主張を繰り返してきた経緯があります。先般、私をはじめ道志村や村議会が、この区間のトンネル整備について住民など千四百余名の署名を添えた要望書を県に提出し、県においても、トンネルを含むバイパス計画を検討しているとお聞きし、いよいよ実現に向け動き出したことに、感慨を覚えずにはいられませんでした。計画の策定に当たっては、住民の合意形成を図ることが極めて重要であります。そのためには、トンネルの位置も含め地域間のアクセスに配慮するなど地域の要望を十分に把握し、合意を得ていくことが大事であります。そこで、こうした経緯を踏まえ、まず国道413号道志村野原・月夜野間のトンネルを含むバイパス計画の考え方についてお伺いします。

 

県土整備部長

 国道413号の道志村 野原・月夜野間については、村や村議会などから、トンネルによるバイパス整備の御要望を頂いているところです。一方で、周辺地区からバイパスへのアクセスは、線形が悪い現道を利用しなければならないことから、その対応も併せて検討する中で、住民の皆様の合意形成を図っていく必要があります。そこで、バイパス計画の策定に当たっては、村と協議する中で、アクセス道路も含め、地元の皆様が安全で使いやすい道路となるよう、トンネルの位置や現道対策など、総合的に検討して参りたいと考えています。

 

 白壁賢一

ご答弁をいただきましたが、この道路は、生命線であり、いつまでも危険な状態で放置することは許されません。私としては、整備中の圏央道が相模原市の城山インターチェンジで、この国道413号に接続する平成二十四年度頃には事業着手していただきたいと思います。どのように対応していくのかお伺いします。県土整備部長 事業化に向けては、地権者を含め、関係する地元の皆様の合意を得ることが前提であり、先ず、それを解決することが必要であります。また、このトンネルを含めたバイパス整備には、多大な事業費が必要となることから、その投資効果を検証する中で、事業規模などを検討していく必要もあります。今後は、村や地元の皆様の御協力を得る中で、こうした課題を順次解決し、圏央道城山インターチェンジや、これに連絡する道路の整備状況も考慮し、早期事業化に向けて取り組んで参ります。

 

 白壁賢一

様々な課題もあるとは思いますが、一日も早い事業実施に向けた県当局のご努力をお願いし、次の質問に移ります。

 

 恩賜林に対する基本的な考え方について入会権解釈に「新たな宣言」を願う

 

 白壁賢一

 最後に、御下賜百周年を間近に控えた恩賜林に対する基本的な考え方について伺います。

 御下賜の遠因が、後世に極めて大きな影響を及ぼした官民有区分によるものであり、御料地御下賜決定の背景が、当時の政府への地元住民の不信感を回避するものであったこと、また、この遠因による山林の荒廃が水害に拍車をかけ、政府は日露戦争後の緊縮財政の中にあって、水害復旧費の捻出が叶わなかったこと、加えて、大逆事件などによる社会不安の蔓延の兆しがあったことなど、山梨県が編集発行した県史などに歴史学的解析として詳細に記されております。知事は、本年二月の定例会において、恩賜林御下賜百周年記念事業の実施にあたっての四本の基本理念を披瀝くださいました。恩賜林に関わる歴史的資料を紐解きますと、くしくも、ちょうど九十九年前の七月、農商務省の上山満之進山林局長が御下賜直後の県下の恩賜林を隈なく実地調査した結果を大臣に復命し、同時に本県にも伝えていますが、その中で、恩賜林経営の方針を五か条にわたって示しており、これがその直後制定された、現在の恩賜県有財産管理条例の前身であり、恩賜県有財産管理規則の基本理念となっていると言われています。この五か条の中に、「入会の慣行を制限しその弊風の矯正、特に入会に対する権利思想の除去に努めるべきこと」との一文があります。入会は、現代では、ローカル・コモンズの代表例ともいわれ社会的共通資本のひとつであり、国が提唱している「新しい公共」を担う可能性のあるものとして注目されています。入会を通した地域の人々の絆は、これからの社会にあって重要な役割を果たしていくものであります。入会は地域の美風であり、入会に対する正当な権利はこれを尊重しなければなりません。そこで、明治の中央集権体制から脱却し、真の地域主権、県民主権に転換していくため、御下賜百周年を機に、管理条例の底流には入会慣行の矯正除去の思想はないことを、また、知事の恩賜林に対する考え方は、地域の人々の絆の尊重が基本にあることを、恩賜林史に残る新たな言葉としてここに宣言していただきたいと思います。御所見をお伺いします。

 

横内知事 

恩賜林は、「恩賜県有財産管理条例」に基づき、県と地元恩賜林保護団体が一体となって保護管理してきましたが、これは先人の英知が結集した本県独自の制度であり、この制度によって、今日の緑豊かな森林が築き上げられてきたものと考えております。御下賜百周年を迎えるに当たり、改めて従来からの入会慣行を尊重しつつ、地域の人々の参画を得ながら、適切に管理経営を行って、この貴重な財産を次代に引き継いでいきます。

 

Doctorhelicopter導入に関する報告書について

山日新聞によると県下全域に「ドクターヘリを運航するべし」という報告書がドクターヘリ導入可能性検討委員会から発表されたようだ。

報告書は甲府県立大学で同日開かれた第4回検討委員会で結論づけられた、報告書によると導入で見込まれる搬送件数は年間290件程度、治療開始までの時間短縮で救命率向上や後遺症軽減の効果があることが期待できるという。また、国庫補助事業の活用や交付税措置などで県の財政負担は年間運航経費の約1割の2300万円程度に抑えられるとのことである。

ここでドクターヘリ設置の賛否について、地球よりも重い人の命を救う施設整備を「反対だ」というようなことは政治家として言いにくいことではあるが、私はあえて苦言を呈したい。

まず始めに費用についてである、経費削減の根拠を検討委員会では交付税と補助金においているがその根拠が覆る時がこないとという保証はあるのか?

今、政府も金がない、まして臨時財政対策債さえ先が分からないとき、更に言うと交付税さえ制度的に大幅に変えようとしている時、先が読めないことは明白な事実である。

まして、1次や2次で施設整備が充実していない状況下、いや施設だけではなくマンパワーが不足している中で搬送手段だけ強化しても旧式の火縄銃に新式の機関銃の弾を装填するようなものではないか。

これからの時代、県境を越え広域連合よろしく整備すべきであるし、なんと言っても身の丈に合った整備が必要であろう。他県とのつながりや交渉は熱意と危機感、悲壮感と情熱、そいて高度な政治交渉が必要である。

以下、ドクターヘリ導入可能性調査の概要を記載する

 本県の特性   ♢ 

本県は、山間へき地や今後も道路整備が必要な地域が多い上、医機関や高次医療施設(県立中央病院・山梨大学附属病院)が甲府及びその周辺地域に集中。


  今後、幹線道路が整備され、県内1時間交通網が確立されたとしても、高次医療施設まで30分以上を要する地域が多く残される。また、救急搬送の件数は年々増加し、平成19年には約3万2千件このうち、重症患者は約1割の3千2百件程度となっている。
 このような中、峡南消防本部、大月市消防本部、上野原市消防本では、通報から医療機関までの救急車の搬送に特に時間を要している。


 県立中央病院・救命救急センターへの搬送の現状 

甲府市及びその周辺地域からの搬送件数が多い一方、富士・東部地域や峡南地域からの件数は少ないことから、県民に等しく高度な救命救急医療を提供する体制の整備が整っているとは言えない。

 ドクターヘリ導入の可能性 

 ① 救急搬送状況調査


 調査対象 平成21年4月、8月、12月の3箇月間の日中に救急現場及び医療機関から病院に救急車で搬送され重症患者(心肺停止を除く)。
 調査結果 重症患者の年間推計1,672人(外傷:392人心疾患:236人、脳疾患:336人、その他:720人)。


  ② 本県にドクターヘリを導入した場合の運用見込数と導入効果


対象地域 高次医療施設まで救急車で30分以上要する20市町村25地域。
有効症例 「外傷」と「その他の急性疾患」が主な有効症例。
これらの症例数は、救急機関からの搬送の場合は年間326件、医療機関からの搬送を含めると年間390件 と推計。  
運用見込数 先進導入県の運用時間や運用日数を踏まえ推計すと、救急現場からの搬送の場合は年間240件程度 医療機関からの搬送を含めると年間290件程度。導入効果 治療開始までの時間を短縮でき、救命率の向上や後遺症の軽減に繫がる。

   ③ドクターヘリの代替


救命救急医療の充実・強化という観点から、
        ・消防防災ヘリは消火・救急・救助など業務が多様であるのに対し、 救急医療を専任とし機動性・迅速性などに優れているドクターヘリの方が適当。
      ・ドクターカーは活動エリアが限定されるのに対し、ドクターヘリ は全県を対象エリアとすることができる。
      ♢  これらを踏まえると、消防防災ヘリやドクターカーはドクターヘリと相互に補完・連携させることで、救命救急医療の一層の充実・強化に繫がる。

  ④ドクターヘリの医療スタッフと県の財政負担


 医療スタッフ  全国の基地病院の状況を見ると、現行の救命救 センターの医師・看護師を基本として、自病院           他科の医師や他病院の医師をローテーションに組み入れるなどして人員を確保している。県の財政負担 ドクターヘリの運用には毎年2億円以上の経費 必要となるが、国庫補助金や地方交付税措置により、県の財政負担は大幅に軽減される。

結  論  ドクターヘリを導入した場合、
有効症例数から見ると、年間300件近い救急搬送が見込めること、導入の効果として、治療開始までの時間を短縮でき、救命率の向上や後遺症の軽減に繫がること、概ね片道15分(往復30分)以内で県内全域をカバーするこができ、全県にわたり均質な救命救急医療の提供が可能となること、消防防災ヘリやドクターカーと相互に補完・連携ができること、国庫補助事業の活用や地方交付税措置により県の財政負担が大幅に軽減されることなどを総合的に勘案し、本検討委員会としては、本県の救命救急医療体制の一層の充実・強化  図るため、ドクターヘリの導入を推進すべきとの結論に至った。

鳴沢・富士河口湖恩賜県有財産保護組合とは

鳴沢・富士河口湖恩賜県有財産保護組合の概要

鳴沢・富士河口湖恩賜県有財産保護組合入会地は徳川幕政以前より民有地として、鳴沢、勝山、小立、船津、浅川、大石、長浜の8ヶ村が共有地として自由に立ち入り産物等の採取を行っていました。この入会地の境界についてしばしば論争があり、奉行所に裁許を仰いでいます。中でも元禄の裁許は有名であり、この元禄の裁許の境界が現在までも守られています。言いかえれば江戸幕府はこの地「大原郷並びに大石、長浜」を地域の自由使用を認めていたこととなります、またこの裁許の大きなものは現静岡県との県境を決めたという忘れてはならない重要なことであるのと同時に地域住民の現在の所有権に近い権利を江戸幕府も認めていたということであります。この論争の際、大石・長浜は分担金を支出せず、入会を放棄したので6ヶ村の入会地となりました。

明治に入り財政の確立を図るため地租改正を行いましたが、その際明治政府は過去の権益を無視して6ヶ村の共有林を「幕府林であった」という一方的な解釈を下し、明治14年1月一方的に官有林として取り上げました。この語明治22年山梨県下における官有林はは全て「御料林」(皇室御財産)に編入されることとなり、本組合の入会地の管理は御料局静岡市庁に移されました。

明治29年9月26日付南都留郡指令116号を以て鳴沢村外3ヶ村(当時大嵐村は鳴沢村に合併中)御料地入会団体組合の設立を許可され、ここにここに組合規約を新たに設け、皇室林野管理局から払い下げ樹木等の引き渡しを受ける場合には、当組合においてこの処理に適宜の方法を講ずると共に村民旧来の慣行に対して便宜を図ることとなりました。これが鳴沢・富士河口湖恩賜県有財産保護組合の前身です。

6ヶ村民の共有地であった入会山林原野が官有林・御料林に編入されて以後、産物等の採取を制限された入会住民は怒り、新規払下げ手続きは無視され、紛争が多くなり、また乱盗伐火災等により無規律状態となり山林は荒廃し、明治の末期何度もの大水害を招く要因なりました。明治43年山梨県下が未曾有の大水害を受けたのを機会に、山梨県下の御料林を御下賜の名目により下付することにより入会住民の民心を和らげ、治山治水に当たらせることを意図にし、明治44年3月11日山梨県下の御料林すべてを御下賜するとの御沙汰書を発しました。これにより御料地入会組合団体は大正元年8月6日「恩賜県有財産保護組合」と改称し、恩賜県有林の保護に当たることとなりました。

山梨県議会は明治44年9月15日恩賜県有財産管理条例を議決し、鳴沢・富士河口湖恩賜県有財産保護組合の入会地もこの条例の制約を受けることとなり現在に至る恩師林の保護管理・部分林の設定等この条例に基づいて行われています。鳴沢・富士河口湖恩賜県有財産保護組合が保護の責任を有する恩賜林は5635haで山梨県と部分林設定契約をし植林している部分林面積は1645haです。大正3年植林された部分林の伐採により得た収益は、関係町村の公共施設・教育施設建設の際には応分の援助をし、大きく関係町村財政に寄与してきました。なかでも山梨赤十字病院、河口湖南中学校等については建設費の全額を鳴沢・富士河口湖恩賜県有財産保護組合が寄付し建設されています。


セーフティーネットだけでは日本の将来はない、民主党よ世界を見なさい!

2年目を迎えたアメリカオバマ大統領は一般教書演説で米国の輸出を5年間で2倍にするとの目標を打ち出した。

08年の輸出総額が1兆3000億ドルだから日本円にして約130兆円を増やす計画である、日本の輸出総額が08年は80兆円だからこの金額がいかに大きくかつ野心的なものか分かる。

この裏にはアメリカにおける国内消費の落ち込み高い失業率、更に言うと11月における中間選挙も深く絡み合っている。内政が厳しさを増す中、洋の東西を問わずおこなわれるのが大衆迎合主義、いいかえるとポピュリズムでもある、日本の鳩山総理と同じく大衆迎合の強いオバマ政権はここにきて特にそれを強めている。

一つは反ウォール街の一連の政策だ、オバマ政権が国内人気取りのためにだけ行う政策ならよいが、この政策が国際関係にも影を落とし始めている。最大の懸念材料は米中関係の急速な悪化だろう、グーグルの中国撤退問題では案の定、クリントン国務長官らが中国批判の大合唱を始めた、台湾への武器輸出しかり、このほか中国製品の輸出にブレーキをかけようとする通商摩擦や人民元の切り上げを求める通貨問題などなど、いまや複合摩擦の様相を呈している。

こうした中、能天気な我関知せずと言うのが鳩山政権である。大臣経験がない方が一国の総理にまた、その他の閣僚もほとんどが閣僚経験なしなのでこれも仕方ない・・・・・これも国民が選んだこと・・・・しかしこんなことでは日本丸は沈没してしまう。

鳩山さんは日米中で「正三角形」を目指すといった発言は、米中関係が良好であるときなら「経験不足の総理が言っていることだから」で笑ってごまかせるかもしれないが、米中が緊張しているときには「悪い冗談」にもならない。

沖縄の普天間基地問題がぶれにぶれるなか、日米関係は日を追って悪化してきている、その結果、日本に対する評価も厳しさを増している。トヨタのリコールも決して軽い話ではないが、日本政府(オールジャパン)に対するアメリカ政府のやる気が見て取れる。

オバマ大統領は向こう5年間で輸出を2倍にするといった、これは要するに「大統領がアメリカ経済のトップセールスマン」になったということ、アメリカ国内の雇用確保のためには何でもありということである、輸出を増やすためには「ドル安」を無理押ししてくるだろう、また中国に対してはプラザ合意まではいかないにしても元の切り上げを強く迫るであろう、そしてEU圏でも同じような事が行われて結果的には欧米+日本での中国たたきが始まるであろう。

日本の「のんきの父さん」は(鳩山首相)友愛を唱えれば何でも片が付くと思っているのだろうか?鳩山政権はこうした国際政治の急変に対してあまりにも無頓着であり能天気である、国民を国家の金でもって買収し政権をとった民主党、少しはグローバル経済にも目を向け、また産業界と一体となって日本を世界に売り込んでいただきた、中東の原発が韓国勢に取られてしまった、」これは鳩山政権の怠慢にほかならない、これからベトナムもあるだろうし、原子力発電高でもないがさまざまな「オールジャパン」で売り出していかなければならないものがたくさんある、他国は国家元首自らトップセールスをしているのに、お坊ちゃんでも、月1500万円でも、何でもいいから、お願いだから一刻も早く目覚めてほしい、まだあなた方の政権が今年7月の参議院選挙までは続くのだから。

孟子は「自反」を説く

孟子は「自反」を説く。
自ら反えることは人間哲学の厳粛な根本原理の一つである「自ら反(かえ)らざれば、それは自ら反(そむ)く」こととなる。
国家・個人を問わず、問題の原因を偏(ひとえ)に外に帰することは潔くない、人間学的にも国政・県政においてもそれは内なるものに秘めている。
今定例県議会、総務委員会において包括外部監査人の報酬並びにその積算根拠を質した。
担当課は「行政改革推進課」である、文字通り「改革・改善」の部署であるはずなのになかなか改善できない、もともと山梨県の体質でもある「前例踏襲主義」「他県同程度主義」「他県状況様子見主義」・・・・etc数えればきりがないがこれらが山梨県の衰退の根源となっている。
企業誘致をしたくても企業が来ない原因もそこにあり、負のスパイラルではないが、産業が活性しないので就職率が下る、地域に勢いがないから人口も増えない、税収も上がらない。
山梨県も大胆かつ柔軟に物事を変えていかなければ「関東八州で忘れられた山梨」になってしまう。これ誰の責任?知事か議会か県職員か???
だれも責任を取らない!!これが政治、国も地方も全く大差なし、だから国も県も市町村も衰退するのみ。

山梨県議会平成21年9月定例議会(山梨県議会議員 白壁賢一)1/5

やまなしグリーンニューディール計画の推進について
山梨の経済活性化の好機に

史記「楚元王世家第二十」より。「安危在出令、存亡在所任(安危は令を出だすにあり、存亡は任ずるところにありと)」国家の安全はその法律により、国家の存亡はその国がどのような人間を任用にしているかによって決まります。

まず「やまなしグリーンニューディール計画の推進」について質問をいたしました。山梨 県地球温暖化対策実行計画における太陽光発電や小水力発電などにより、どのような成果 があるのか、を横内知事に質しました。
また、ニューディールを産業活性化として活用方法をしっかりと位置づける意味があるの ではないか、地場企業への支援や関連事業の誘致などの「好機」として捉え、取り組んで いく必要があるがどうか、と質問いたしました。

次に、新たに小水力発電の分野に参入しようとする取組みや、技術開発に対して積極的に 支援している富山県の例を挙げ、山梨県の取組みについて、進藤一徳・公営企業管理者に伺いました。


白壁

今定例会に提出されました案件並びに県政一般について質問致します。

先の総選挙において、景気対策を前面に出した自由民主党は、思いもよらない逆風を受け、大敗致しました。このため、国民の声を真摯に受け止め、信頼を取り戻すべく出直す決意であります。

さて、史記の楚世家に、こんな戒めの言葉があります。「安危は令を出すにあり、存亡は任ずるところにあり」。国家の安全は、その国がどんな法律を出すかによって決まり、国家の存亡は、その国がどんな人間を任用しているかによって決まるという意味であります。

「自由民主党から自由を取れば民主党」と揶揄される現政権に対し、これまでの動きから、国民の自由な活動や、正しい仕組みまでも変えてしまうのではとの不安を持ちますが、政権交代は紛れもない現実であります。

横内知事は就任以来「暮らしやすさ日本一」の山梨づくりを掲げてまいりました。暮らしやすい山梨は、必要な道路が計画途中で中断してしまうようでは実現しません。そのような地域に企業は来ませんし、幅広い経済効果をもたらす観光産業も発展しません。地方自治体は一律ではなく、その地域により事情は様々であり、軒並み見直されている公共工事においても、山間地を抱える山梨県にとっては、極めて必要な事業であります。

この危急存亡の危機を乗り切るためには、横内知事のリーダーシップのもと、八十七万県民の英知とエネルギーを結集しなければなりません。私も県政与党、自由民主党輝真会の一員として全力で横内知事をお支えする中で、絞れるだけの知恵を絞り、かけるだけの汗をかき、この危機に果敢に挑み、「暮らしやすさ日本一」の山梨づくりの実現に向け、努力することをお誓い申し上げ、以下、質問に入ります。
まず、やまなしグリーンニューディール計画の推進について伺います。

県は、「やまなしグリーンニューディール計画」を推進していくことを公表し、関係予算案を提出されました。この計画は、国の経済対策である「低炭素革命」に呼応し、「山梨県地球温暖化対策実行計画」を着実に進めようとするものですが、本計画の推進により、どのような成果が得られるとしているのか、まず始めにお伺い致します。


知事

やまなしグリーンニューディール計画に掲げる四つのクリーンエネルギーのうち太陽光発電については、県有施設への率先導入や米倉山への大規模太陽光発電施設の整備などを行うこととしています。また、小水力発電については塩川第二発電所等の整備や市町村による施設整備に対する支援を行ってまいります。

こうした事業により、エネルギー及び環境面での成果としては一年間で一般家庭約六千九百世帯の年間使用電力量に相当する約二千五百キロワットアワーが発電され、二酸化炭素に換算すると一万二千トン余りが削減されるものと見込んでいるところです。また、クリーンエネルギーに対する県民の意識が高まるとともに経済の活性化にも効果があるものと考えております。

なお木質バイオマスについては、化石燃料の代替エネルギーとしての利用促進を図るとともに、燃料電池についても実用化に向けた研究開発が一層進展していくものと期待しているところです。


白壁

グリーンニューディールの内グリーンの部分、言い換えますと環境対策効果については数値見込みが示されたわけですが、ニューディールを経済の活性化につなげると解釈すれば、その部分は明確に示されておりません。そこで次の質問に移ります。

国は、緊急経済対策の中で、中長期的な成長を図るためのプロジェクトとして「低炭素革命」を位置づけています。やまなしグリーンニューディール計画は、環境政策ばかりに重点が置かれており、私は、経済の活性化策としてもしっかりと位置づけるべきだと思います。

特に本県は日照時間が全国トップクラス、水資源にも恵まれています。これらはクリーンエネルギーを生み出す資源でもあります。こうしたことから、本県は「資源大国山梨」といっても過言ではありません。したがって、このような優位性を、より一層、産業分野に活用していこうとする視点が大切であります。

そこで、やまなしグリーンニューディール計画を推進するに当たり、こうした本県の特性を生かし、新製品開発、新事業創出につなげるため地場産業への支援や関連企業の誘致など本県の産業活性化の好機と捉えた取り組みが必要であると考えますが、ご所見をお伺い致します。


知事

やまなしグリーンニューディール計画の推進に併せて、本県経済の活性化を目指すことは重要であります。まず環境・新エネルギーについては、成長が期待される分野として重点的に研究開発の助成を進めるとともに、太陽光発電については工業技術センターによるパネルの低コスト化等に向けた試験研究や地場中小企業への技術支援を行い、企業の新技術開発を積極的に支援して参りました。

また燃料電池については、県内外の関連企業や学識者等で構成する「山梨燃料電池実用化推進会議」を設置し、関連産業の集積・育成に向けた方策等について御議論いただいているところであります。今後においても、こうした支援策を一層推進する中でクリーンエネルギー関連産業の育成と誘致に積極的に取り組み、本県経済の活性化を図って参ります。


白壁

グリーンニューディールは、環境のみならず本県経済の活性化にも重要であるとの御認識をお持ちの様子なので、ひとまず安心はしました。

さらに質問いたしますが、計画の中で掲げる四つのクリーンエネルギーのうち、小水力発電については、本県と同様に水資源に恵まれている富山県では、県内の企業が産学官と連携し、新たに小水力発電分野に参入しようとする取り組みや技術開発に対し積極的に支援しています。本県における取り組みについて、お伺い致します。


公営企業管理者

小水力発電については、昨年企業局に設置しました小水力発電開発支援室において、小河川や農業用水路を利用した小水力発電に取り組む市町村や中小企業、NPOなどに対して技術的な開発支援を行っております。また本年五月には、県内の小水力発電の開発を促進するため開発可能地点を示したマップを作成・公表し、県民に対して情報提供を行っているところです。

今後、県内中小企業が小水力発電分野に取り組む場合には、中小企業サポートセンターの専門家派遣による技術支援やものづくり産業研究開発助成とともに、新分野進出支援融資や環境対策融資などを活用して積極的に支援して参りたいと考えております。

山梨県議会平成21年9月定例議会(山梨県議会議員 白壁賢一)2/5

学校給食における地産地消の推進について
栄養職員の熱意が成功のかぎ

山梨食育推進計画では平成22年度までに重量ベースで県産食材の使用割合を35%にす るという数値が掲げられているが、達成見込と取組状況について、また重量ベースではな く多くの山梨県産食材(多品目)を使用していく視点も大切だと考えるがどうか、質問し ました。また、群馬県の先進的な例を挙げ、学校給食を担当する栄養職員の「熱意」やこ れを支援する自治体の「姿勢」さらに生産者の「努力」も必要だが、成功するためには今 以上の教育委員会の強烈な「リーダーシップ」が必要と認識しているが、所見をお聞かせ 願いたい旨、質問しました。
松戸清・山梨県教育委員会委員教育長が答えました。

また、地元農産物を学校給食に利用する場合の学校側の課題は、 そのまま生産者への要望であり、この両者の溝を埋めるべくどのよ うな取組みをされているか。また、学校側での県産食材の「必要数 」を生産者がスピーディに対応できるよう支援が必要だが、どのよ うな対策を施しているかを質しました。
笹本英一・山梨県農政部長のが答えました。


白壁

学校給食における地産地消の推進について伺います。まず、学校給食における取り組み状況についてであります。本県の学校給食においては、「やまなし食育推進計画」に基づき、地域の食材を使用した献立を積極的に取り入れるほか、米飯給食の実施回数を増やすなど、地産地消を推進しているとのことであります。

この計画においては、学校給食における県産食材の使用割合を重量ベースで、平成二十二年度までに35%以上とする目標値が掲げられていますが、達成の見込みと取り組み状況について、お伺い致します。


教育長

県教育委員会では市町村教育委員会とともに、学校給食を「生きた教材」として食育を推進しており、県産食材の利用促進に取り組んでいます。

農政部と連携して調査した重量ベースでの県産食材の使用割合は、平成十六年度は31・74%、十八年度は33・69%、二十年度は34・13%となっており、徐々に目標値に近づいています。現在、平成二十二年度の目標値達成に向け、給食に地域の食材を利用した献立や郷土食・行事食を積極的に取り入れるように指導するとともに、地域の食材の利用拡大に結びついた実践例や県内全域の学校給食関係者に提供されている甲府市中央卸売市場の入荷情報の活用を図るなど、県産食材の利用促進の取り組みを進めています。


白壁

徐々に目標値に近づいていることは分かりました。しかし、重量ベース換算は比重の重い食材を使用すると高くなるということであり、先程も申し上げましたが、米飯給食の回数を増やせば重量ベースでの県産材の使用割合が高くなる、ということではないのでしょうか。

米飯給食が悪いと言っているのではありません、単に重量ベースを目標にするのではなく、学校サイドにおいては、多品目な地域の食材を使用するとの視点も大切と、私は考えるのです。この点についていかがお考えか、お伺い致します。


教育長

県教育委員会といたしましても、使用した食品数を基にした食材ベースで県産食材の割合を高めていくことは、地域の食材を活用しながらバランスがとれた給食を提供する上で重要であると認識しており、栄養教諭等が地域の食材を積極的に取り入れるとともに、給食の時間に児童生徒に使用食材などについて説明を行っております。

こうした取り組みにより、峡北や峡南地域では地域の食材の使用割合が大幅に伸びた市や町もあります。今後とも食材ベースの使用割合が更に増加するよう、学校給食に地域の食材を利用した献立を取り入れた実践例の情報交換などを行い、食品数にも着目した取り組みを進めたいと考えています。


白壁

重量ベースと異なる調査方法による全国平均と比べてみます。国が公表した地場食品数を使用した割合の全国調査結果では、平成十九年度は全国平均23・3%に対して、本県は22・3%と、平均以下であります。このように調査方法により結果が異なるため様々な視点での比較も必要であります。全国には成功事例が数多くありますが、その一例として群馬県では地場食品数を使用した割合が32%を超え、吉井町での農産物直売所を通じた町内産野菜を安定供給する体制の整備など、先進的な取り組みが実を結んでいます。

このように地産地消の取り組みを成功させるためには、学校給食を担当している栄養職員の熱意が最も大事であり、さらに、これを支援する自治体の姿勢や、これに応える生産者の努力も必要であるとのことです。地域の農産物を学校給食の食材として利用するためには「規格の統一」「安定的な食材確保」「価格の低廉化」が大事であることはよく承知しています。しかし、他県の成功事例をみますと、利用者側に工夫する余地がまだあるように思います。このため、今後、県教育委員会として更にリーダーシップを発揮して取り組むべきだと思いますが、ご所見をお伺い致します。


教育長

県教育委員会では平成十九年度から五名の栄養教諭を配置し、モデル事業として食育推進事業を実施する中で県産食材の利用促進を図って参りました。これにより使用する地域の食材が大幅に増えた事例など多くの成果が得られたことから、今後、全市町村教育委員会に栄養教諭を配置することを基本とし、地域の食材を利用した献立等による食文化への理解を一層深めて参ります。

さらに、こうした事業の成果や各地域における先進的な取り組み事例などを、学校栄養職員研修会など各種研修会において紹介し、安全で廉価な食材の安定確保に向け、情報交換を行うなどして県下全域で県産食材の利用促進が図れるよう努めて参ります。


白壁

栄養職員の数というより、人数というよりもやはり熱意だと思うのです。このあたりもしっかりと捉えてもらいたいと思います。

 次に、学校給食への利用促進に向けた取り組みについてお伺いします。地元の農産物を学校給食に利用する場合の学校サイドの課題は、そのまま生産者サイドへの要望でもあり、この両者の溝を埋める努力が必要であります。そこで、生産者サイドでも地産地消を推進するため学校給食への地元の農産物の利用促進を図る必要があると考えますが、県はどのような取り組みを進めているのか、お伺い致します。


農政部長

学校給食に地元の新鮮な農産物を供給することは、児童・生徒の地域農業への理解を深めるとともに、地産地消の推進と地域の食文化の伝承につながる大切な取り組みです。

上野原市ではJAの食材提供部会が、また、南アルプス市では直売所が、地元農産物の学校給食への提供を早くから始めており、供給量も年々増加していますが、県では普及センターを中心に、生産者と学校給食関係者との調整や栽培計画づくりなどを支援しているところであります。また、このような取り組みを拡大していくため、農務事務所単位のJAや市町村教育委員会などで構成する推進協議会において生産サイドと学校給食サイドの連携の在り方や安定的な食材供給の方策などについて共通認識を深め、合意点を見いだしながら地域農産物の利用促進を図っています。


白壁

民間事業者は、発注者側の意向などの情報収集に努め、ニーズに速やかに対応する姿勢をとっています。そこで、生産者サイドにおいても利用者である学校側のニーズをタイムリーに把握し、きめ細かく迅速に対応する取り組みが進められるよう県も一層支援していく必要があると考えますが、ご所見をお伺い致します。


農政部長

地域の農産物をより多く学校給食に利用していくためには、生産者と学校給食関係者とが密接に情報交換を行い、進めていくことが重要です。

農産物は、収穫までに時間がかかることから、栽培計画に基づいて安定的な生産や供給をしていくためには、必要な品目の規格や量、時期など学校側の要望を聞くとともに、生産者側からも予め生産情報を提供して献立に活かしてもらうなど、双方が協力し前もって調整しておく必要があります。このため市町村や学校単位で、供給品目や取引条件などについて生産者と学校給食関係者が協議する場づくりを進め、地域の農産物の学校給食への利用拡大に努めて参ります。

山梨県議会平成21年9月定例議会(山梨県議会議員 白壁賢一)3/5

介護保険施設等の整備について
県が積極的に関与・支援を

続いて、介護保険施設の整備について質しました。計画では介護保険施設の整備について、予定が889床のところ、整備実績が547床と少ない達成率(約61%)となっている。こ の結果についてどの様に分析し、なにが原因で整備が進まなかったのかを明らかにしていただきたい。また、高齢者福祉施設の整備は、高齢者入所を希望している要介護者や家族の期待が大きいところであります。市町村が主体であるが 介護基盤の整備には県としても積極的な関与が求められるのではないでしょうか。今後どのように支援していくのかうかがいました。
小沼省二・山梨県福祉保健部長が答えました。


白壁

次に、介護保険施設等の整備について伺います。先般、国は平成十八年度から平成二十年度までにおける特別養護老人ホームなど高齢者の介護保険施設等の整備状況を公表致しました。これによりますと全国の施設整備については、約十二万四千床の計画に対し、実績では五万六千床、約45%という、低い整備率でありました。

山梨県内では、八百八十九床の計画に対して整備実績は五百四十七床、約61%の整備率であり、全国平均以上であるものの整備が進んでいないという結果でありました。このように整備が進まなかったことついて、県ではどのように分析し、何が原因であったと考えているのか、お伺い致します。


福祉保健部長

整備が進まなかった原因としては二つ考えられます。一つには、第三期計画で主に医療療養病床の転換により介護療養病床百六十二床を確保することが盛り込まれていましたが、この計画が策定された直後の平成十八年六月に介護保険法が改正され、介護療養病床は平成二十三年度末をもって廃止されることとなり、このため介護療養病床への転換が進みませんでした。この影響を除きますと、計画数七百二十七床に対して整備実績は五百七十六床で、整備率は約80%となり全国平均の71%を上回っております。

もう一つの原因としては、第三期計画に位置づけられた施設は原則として所在市町村の住民のみが利用できる「地域密着型」施設と呼ばれ、市町村が主体となって整備を進めるものですが、この制度が平成十八年度の改正で創設されたもので事業者の間に十分に浸透せず、事業の採算性等について慎重な見方がされたことや原油や資材の高騰により建設コストが増大したことなどによるものと考えております。


白壁

整備の遅れにより待機者ご本人や、ご家族の方々のご心労が心配されます。整備が進まなかった原因分析はできているようですが、大切なのは、その後の適切な対応です。「暮らしやすさ日本一」を目指す山梨県に相応しい対応を望むところであります。

次に、その反省をふまえての第四期計画における施設整備の推進についてお伺いします。本年三月に公表された第四期計画においても、地域密着型の施設整備を引き続き進めていくため市町村介護保険事業計画に位置づけております。高齢者福祉施設の整備は入所を希望している要介護者やその家族にとっても期待が大きいところであります。これらの施設は市町村が主体となって整備していくものではありますが、介護基盤の整備には県としても積極的な関与が求められるのではないでしょうか。今後、整備を行う市町村に対し、どのように支援していくのかお伺い致します。


福祉保健部長

本年度から始まった第四期のプランにおいても「地域密着型」施設の整備を進めることとしておりますが、整備の促進に当たっては、まず「地域密着型」施設が十分に浸透していなかったことから、市町村を通じて事業者に対し施設の運営方法や採算性について積極的に情報提供を行い、事業参入に対する不安の解消に努めて参ります。また、市町村からヒアリングを行うことにより、常に進捗状況の把握に努め、事業者選定の段階からその後の整備手続きに至るまで市町村に対するきめ細やかな支援を行っていきます。

特に六月補正予算で創設されました「介護基盤緊急整備等臨時特例基金」により、例えば定員二十九名の特別養護老人ホームへの補助金が、四千万円から約一億円へと大幅に増額されるなど、事業者の建設時の負担が大きく軽減されることとなりましたので、市町村には積極的な活用を働きかけて参ります。


白壁

県の積極的な関与と市町村に対するきめ細やかな支援をお願いし、次の質問に移ります。

しらかべけんいち(白壁賢一)後援会「白友会」のご案内

ぜひ、ご意見をお聞かせ下さい

みなさん、こんにちは! 山梨県議会議員の白壁賢一(しらかべけんいち)です。当サイトでは、県議会議員・白壁賢一の活動情報や、わたし自身の生の声、また保守系会派「県民クラブ」の紹介などを通して、少しでもお役に立てるようお伝えしていきます。
YouTube版白壁ニュース 議会での模様や気になった日常のヒトコマを記録します。
県議会議員 白壁賢一の「言いたい放題」ブログはYahoo!ブログで更新中です!
山梨県政Q&A
あなたのご意見を山梨県議会へ! 政策ボランティア大募集!

推薦の言葉

「もっともっと、熱く元気に」 山梨県知事 横内正明先生より
もっともっと、熱く元気に」 
山梨県知事 横内正明先生より

もっと知りたくなったらぜひ後援会へ

白壁賢一後援会「白友会」のご案内です
白壁賢一(しらかべ けんいち)後援会「白友会」のご紹介です。わたしと一緒に山梨のもっともっと!を実現しませんか?

サイト内の最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック